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2回分の終了報告

 投稿者:藤森治子  投稿日:2018年 8月 7日(火)01時56分6秒 120-51-95-2.nagano.fdn.vectant.ne.jp
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7月31日(火)ハンスト終了しています。
8月 7日(火)0時、たった今ハンスト終了しました。

女性差別は、人類最後の「植民地」といわれるほど、長く根深いものがあります。東京医大の入試で、女子受験生が減点されて不平等な合否判定をされていたというニュースを聞いて、差別はなくなったわけではなく、むしろ深く隠れるようになったのだという思いを新たにしました。

「・・・。但し、男子学生に限る」これが、私が大学を卒業する頃の求人情報で必ず書かれていたことでした。今から50年以上も前のことです。女子学生には大きな民間会社の採用試験を受ける資格すら拒否されていたのでした。女子学生が少なかったこともあり、会社も大学も学生運動をした学生たちも、だれもそのことを差別とは感じていないようでしたが、これが私が人生で初めて出会った社会的差別でした。当の女子学生は、それ相応の学力を活かすことができる職業といえば、唯一公務員だけでしたから、差別を深く心に刻みながら、大抵は教職などへ流れていったのでした。私もそういう一人でした。

「男女雇用機会均等法」が制定され、実施されたのは、それから約20年後の1985年のことでした。これによって初めて会社は「・・・。但し、男子学生に限る」と書くことが出来なくなったわけです。あからさまな差別はできなくなった分、差別は深く隠れ、巧妙になってきたといえるかもしれません。

例えば、教師は、女性の専門的職業分野としては一番古いので、それなりの闘いの歴史があります。女教師の存在が、「点」であるうちはすべては個人の問題として片付けられます。これが「面」となった時、つまり一定数に増えたとき質的変化が起こります。そして、制度を変えるような運動になっていくのです。それが「男女雇用機会均等法」だったのです。でも質的には、まだまだ制度的に設けなければならないことはたくさんあります。

それにしても、今回の大学医学部に受験の段階で、こんなあからさまな女性差別があるとは、驚きです。差別はこんな具合に隠れていたのか!いわゆる先進諸国でも、十数ヵ国のテレビ局が驚きをもって報道したくらい異様なことです。他の医学部でもありうるかもしれないし、それは医療の現状を考えると「仕方がない」と言う識者もいます。でも、それはすべて詭弁です。

出産・育児・家事と仕事をどのように両立させるかという課題は、新しいようで古い問題です。私が教師になりたての頃は、教壇で出産をむかえてしまったという話、職員会のお茶くみは女性の仕事とか、女性には担任はさせない、等々今女性の医師たちに突きつけられているのと同種の問題がありました。仕事と子育てが両立できるように、少しでも働きやすいように人権に基づいた制度的な改革がまず必要です。それは女性の問題ではなく、社会の問題だからです。

今回のアナクロニズムのような医大の女性差別も、医師を目指す女性がそれだけ多くなり、受験生も必然的に多くなり、優秀でもある。今ある器の中で、問題を解決しようとするから、世界が驚くような姑息な差別でしか対応できないでいるのです。「夜間の当直、当直明け外来、外来終わったら病棟、土日も病院、みたいな激務は女医には向いてないって主張散見しますが、よく聞いてください、男性医師にも向いてない」とどなたかが呟いていましたが、その通りです。むかし、学校には宿直という夜間勤務があり、男性教師がそれにあたっていました。女性が増えるにしたがって、日直(日曜日の学校お留守番)がすべて女性に押し付けられました。日曜日が働く女性にとって家事・育児など、どれほど貴重な日であるか大反論があり、結局、県の高校教育課は、宿直も日直も廃止することにしました。女性の負担を軽減することは、結局、男女全てのひとの負担を軽減することになる好例です。

出産をになう女性が働きやすい医療の現場の制度設計を見直す必要があります。今回のことは、現象としては非難されるべきことですが、これも女医を目指す人が「点」から「面」に増加したから噴き出てきた問題でしょう。社会の変化は、時にスローでやり切れないものがありますが、人権が大事にされる限り、行きつ戻りつしながら、やはり前に進むのだと思います。個人的なことですが、私の主治医は3年前から女性です。女性でなければわからないような体の微妙な問題についても相談にのってくれるし、話しやすいしで、私は非常に満足しています。もっと女医さんは必要です。若い女の子たち、挫けず、頑張れ!

 
 
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