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知識がないがための軽率な判断? 東大生協、食堂飾った著名画家の大作廃棄

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 5月 9日(水)13時29分8秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  記録のためのメモ

東京大学生協は、5月8日、理事長名の「東京大学中央食堂の絵画廃棄処分についてのお詫び」をホームページ上に掲載した。

東京大学中央食堂の絵画廃棄処分についてのお詫び(by東京大学消費生活協同組合理事長 武川正吾,東京大学生協HP,2018/05/08)
http://www.utcoop.or.jp/nus/webapp/data_file/180507084508_1.pdf

(引用開始)

このたび私ども生協職員の軽率な判断により、東京大学中央食堂展示されていた宇佐美圭司氏の絵画「きずな 」が永遠に鑑賞できない状態となりました。このような取り返しのつかない事態を防げなかったことに対して、生協の理事長として責任を痛感し、深く反省し、心よりお詫び申上げます。まことに申しわけございませんでした。

(引用終わり)

ことの発端は、4月27日の朝日新聞の「東大、絵の価値知らず? 食堂飾った著名画家の大作廃棄」の記事だった(と思う)。朝日新聞の記事とその反響に驚いた東大生協事務局は、ゴールデンウイーク中に(もかかわらず)対策を協議し、今回の「お詫び」と「お詫びと経緯のご報告」掲載に至ったと推察する。

朝日新聞の力は偉大でありました(笑)。そういえば、日経新聞の記事にビックリして東大のサーバーから、自ら出版した本をサーバーから消したことを思いだした。新聞記事に弱いのが東大の特徴のような気がしてきた(笑)。

『地球温暖化懐疑論批判』(IRS/TIGS 叢書 No.1,2009)は何故東大のサーバーから消去されたのか (byマーキー,2018/02/03)
http://8156.teacup.com/masakioya/bbs/525


東大、絵の価値知らず? 食堂飾った著名画家の大作廃棄(by森本未紀、木村尚貴,朝日新聞DIGITAL,2018/04/27 20:01)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4W369RL4WUCVL003.html?rm=467

(引用開始)

東京都文京区にある東京大学安田講堂前の地下食堂に飾られていた著名画家の大作が、3月末の施設改修に伴い、廃棄されていたことが、大学などへの取材でわかった。2012年に亡くなった宇佐美圭司さんによる4メートル角の作品だった。宇佐美さんの作品には数百万円の値を付けるものもあり、専門家は「絵の価値を知らなかったのではないか」と指摘している。

宇佐美さんは武蔵野美術大教授、京都市立芸術大教授などを歴任し、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。さまざまなポーズの人型を円環状に繰り返し描く知的な画風で知られ、1972年の「ベネチア・ビエンナーレ」では日本代表を務めるなど内外で活躍した。廃棄された絵は、77年に大学側から依頼され制作したものだった。

食堂を管理している大学生協はホームページで、絵の行方を尋ねる質問に対し、「新中央食堂へ飾ることができず、また別の施設に移設するということもできないことから、今回、処分させていただくことといたしました」と回答。「吸音の壁」になることや、「意匠の面」で絵が飾れないことを処分の理由に挙げている。

大学の担当者は朝日新聞の取材に対し、「絵は廃棄した」と説明したものの、詳しい経緯については「現段階で答えられない」としている。宇佐美さんの娘は「廃棄されたと聞き、耳を疑った。事前になぜ連絡が無かったのか、残念に思う」と話した。

(引用終わり)

「お詫びと経緯のご報告」の最後の一文は、「ひとえに知識がないがための軽率な判断となってしまったこと」をお詫びするとなっているが、根底に文化あるいは芸術作品に対する軽視があることは明らかだと思う。

生協は、(東大生協30周年記念事業委員会から)寄贈された作品の処分について顧問弁護士に相談したが、「処分を前提にした法律的な観点からのみの相談」になってしまったという(「お詫びと経緯のご報告」5))。

もらったものを処分しても法律的には問題ないとお墨付きをもらった東大生協は、2017年9月14日に廃棄処分したのであった(泣く)。

東京大学中央食堂の絵画廃棄処分についてのお詫びと経緯のご報告(by東京大学消費生活協同組合代表理事・専務理事 増田和也, 東京大学生協HP,2018/05/08)
http://www.utcoop.or.jp/nus/webapp/data_file/180507084455_2_1.pdf

高階秀爾・東大名誉教授(美術史)は朝日新聞の取材に対して、「かなりの大作で、宇佐美さんも一生懸命に描いたものだ。作風は代表的なもので、廃棄したというのはひどい話。たいへん驚いたし、残念だ」と話したという。

今回は朝日新聞の報道によって世間周知の事実になったわけだけど、同様のことはここかしこで起きているのではないだろうか。老い先短いジジーが心配することでもないけど(笑)。

東大生協、画家の大作を廃棄「重大さに思い至らず反省」(朝日新聞DIGITAL,2018/05/08 11:48)
https://www.asahi.com/articles/ASL583FP6L58UCLV001.html?iref=pc_extlink

(引用開始)

東京大学(東京都文京区)安田講堂前の地下食堂に飾られていた著名画家の大作が、施設改修で行方不明になっていた問題で、食堂を管理する東大生協が8日、正式に廃棄を認めた。ホームページに「貴重な文化資産である作品を失うことの重大さに思いが至らなかったことを深く反省する」などとした「お詫(わ)びと経緯」を載せた。

飾られていたのは、1972年のベネチア・ビエンナーレで日本代表を務めた故・宇佐美圭司さんの4メートル角の作品「きずな」。生協によると、76年に生協創立30周年記念事業として制作を依頼したという。

今年3月の食堂改修を前に生協と大学で作品の取り扱いを検討したが、絵が壁に固定されていて技術的に取り外せないなどと議論になり、生協は昨年9月に廃棄したという。生協は専門家に相談せず、「実際には可能であった搬出や保護の方法について検討を怠った」「作品の芸術的価値や文化的意義について十分な認識を共有しなかった」としている。

生協は3月、改修にあたって絵の行方を尋ねる質問にホームページで、「新中央食堂へ飾ることができず、また別の施設に移設するということもできないことから、今回、処分させていただくことといたしました」と回答。「吸音の壁」になることや「意匠の面」で絵が飾れないことを処分の理由に挙げていたが今回、「事実に基づかず、きわめて不適切な回答」として撤回した。

76年当時、学食の壁にだれの作品を飾るか大学側から相談を受け、宇佐美さんを推薦した高階秀爾・東大名誉教授(美術史)は「かなりの大作で、宇佐美さんも一生懸命に描いたものだ。作風は代表的なもので、廃棄したというのはひどい話。たいへん驚いたし、残念だ」と話した。

高階さんが過去に宇佐美さんの展覧会に寄せた文章によると、「いかに大学がレジャーランド化していると言われているにしても、大学はやはり学問の府」と考え、芸術作品として優れている▽現代的である▽感性と知性に等しく訴えるという観点から、自作を論理的に解説する宇佐美さんの作品を推したという。

(引用終わり)
 
 

“独自路線”のバーサマが逝ってから、はや2週間あまり

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 5月 1日(火)01時53分17秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  “独自路線”のバーサマが死んだのは4月19日(水)のことだった。

その日の昼過ぎに彼女の息子から妻に電話があった。彼女が死んだという知らせだった。

私はその時、「“独自路線”のバーサマのおかげで半死半生」という記事を書いていた時だったので、その偶然におどろいた。

その書きかけの部分を再録する。

(引用開始)

「“独自路線”のバーサマ」をエントリーしたのは、2月10日のことだった。
http://8156.teacup.com/masakioya/bbs/523

その記事の最後に、「彼女の旦那さんはストレスから解放されたけど、私は今、新たなストレスにどう対処すべきか、ちょっと悩んでいる。「人生なんてそんなものさ(C’est la vie.)」というのはよくわかっているんだけど(笑)。」と書いたのだけど、実態はもっとヒドイものだった。

私は天才じゃないからさ、何か企画書を書く場合独りで“うなる”必要があるんだけど、“独自路線”バーサマのおかげで、“独り”になれないのよ。おかげで仕事はできないしさ、本当につらいことでありました。

2月22日午前2時頃、“独自路線”バーサマが吐血。口からの出血が止まらなくなる。

正午頃、夫と次男がやってきて病院まで搬送。

その翌日妻が倒れ、その翌々日私が倒れた。

妻はずっとバーサマの介護をしていたからたまっていた疲労がでたため、私は長い間のストレスから解放されてほっとした瞬間、たまった疲れがでたためだろう。

二人がようやく元気になったのは1週間後。

つくづく老人が人助けなんて考えるもんじゃないと思い知りました(笑)。

(引用終わり)

バーサマが病院に運び込まれた時に診察した医者は、「今年の桜の花は見られないだろう」と言ったという。

しかし彼女は2ヶ月近く生き抜いた。彼女には2つの望みがあったから。

一つは孫娘の小学校入学式を見ること。

もう一つは離婚することだった。

次男坊の将来を案じた彼女は自分の生命保険を全て2人の息子達に残したかったのだ。

その2つの望みをかなえた後彼女は逝った。

4月19日(木)に営まれた告別式に家族以外で参列したのは、我々夫婦を含めて4名だった(家族葬だったため)。

よく晴れた日に私は彼女が天国に行くことを祈ったのでありました(笑)。


 

藤井君は強かった

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 4月29日(日)23時35分1秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  藤井君は強かった。

藤井六段 高校生3戦全勝、大石七段に逆転勝ち 棋王戦予選(スポニチ,2018/04/25)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/25/kiji/20180424s000413F2357000c.html

(引用開始)

将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太六段(15)が24日、大阪市の関西将棋会館で指された棋王戦予選で大石直嗣七段(28)に133手で勝利した。高校生になってからいまだ無敗で、新年度の連勝を3に伸ばした。

中盤に大石の飛車の動きを軽視するミスで大苦戦を強いられたが、持ち味の粘りで終盤に逆転し「最後は実践的に指したのが功を奏した」と安ど。大石が属する森信雄七段門下の棋士には、これで11戦全勝となった。

藤井の次戦は来月7日、屋敷伸之九段(46)との王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦。同18日の船江恒平六段(30)との竜王戦5組ランキング戦準決勝に勝てば、規定により史上最年少で七段に昇段する。

(引用終わり)

師匠の杉本七段は、「(局面が)苦しくなってからの藤井の将棋を見てください。」と言ったそうだが、4月24日に行われた大石七段との一戦は、藤井聡太六段の真価を見せる一局だった。

AbemaTVの解説の北島七段は、「昔、この将棋は羽生さんが負けだろうと思っていたら、羽生さんが勝ってびっくりした。」と語っていたけど、午後6時過ぎに藤井六段の「一手ばったり」の悪手がでて、「藤井君負けそう」とがっかりしながら夕食をとって、再び中継(AbemaTVとニコニコ動画)を見たら、ほぼ互角になっていてびっくりした(笑)。

以下長文なので、興味のある方は棋譜を見ながら読んでくださいませ(笑)。

2018-04-24 棋王戦藤井聡太 六段 vs. 大石直嗣 七段 第44期棋王戦予選
https://shogidb2.com/games/4128e8e6ffcb32bf5a9d66397602d35e341f53b2

ことの発端は、後手大石七段の△3二金(58手目,飛車成りを防いだ手)に対し、先手藤井六段が▲7七桂(59手目)と桂馬を跳ねたこと。この後、▲2九飛車と引いて、▲8九飛車と回ることができれば先手ほぼ勝ち。

それを防いで、大石七段は△2五歩(60手目)と敵の飛車がバックできないように蓋をした。次に後手から△1五角と飛車桂両取りを食らってはそれまでなので、先手は▲同桂(61手目)の一手。そこで後手は△2三歩(62手目)と飛車取り。ここで藤井六段は文字通りノータイムで▲3四飛車(63手目)と寄ったのが大悪手。ニコニコ動画の中継では、“ぽんぽこ”の評価値が今までの800点越えからマイナスに変わって、「やってもーたー」の悲鳴が画面にあふれたのでありました(笑)。

大石七段は静かな手つきで5一にいた飛車を▲3一飛車(64手目)とすべらせて3二にいる金をささえる。これで、後手の△2五桂から△3三金の飛車取りが避けられない。ニコニコ動画の解説の真田八段は「先手▲2二歩で一手稼ぐことはできますが苦しい」。局後の感想で、大石七段は「△3一飛車で良くなったと思った」、藤井六段は「▲3四飛車が一手ばったりに近い手で悪くしました」と語っていた。戻って▲3四歩(63手目)では、▲3三桂成(桂を取る)、△2四歩(飛車を取る)、3二成桂(金を取る)が相場で、飛車と金桂の交換でまだまだ難しいと大石七段は考えていたはず。△2五歩(60手目)は形勢不利と見た大石七段の勝負手だった。

▲3一飛車(64手目)を見て、藤井六段は36分の長考に沈む。そこでひねり出した手が、▲7四歩(65手目)。大石七段も慎重に読んで△7四同銀(66手目)。藤井六段の次の一手は▲2二歩(67手目)。真田八段は「ここで!」と言ったから、意外の一手だったのだろう。

以下、△2五桂馬(68手目,桂を取る)、▲2一歩成り(69手目,飛車取り)、△3三金(70手目、飛車取り)、▲4四飛車(71手目、銀を取る)、△同歩(72手目、飛車を取る)、▲3一と(73手目、飛車を取る)、と必然の応手が続いた。

ここで大石七段は、10分以上考えた。「△2九飛車と△3七桂成りのどちらが良いかの比較でしょう」と解説の声。プロの第一感は△2九飛車らしい。はたして、大石七段は△2九飛車打(74手目)。これに対して藤井六段は▲8九飛車打(75手目)。これに対して△8九同飛車成、▲同玉、△2九飛車(王手!)に対しては、▲7九歩打の底歩がある。▲7四歩(65手目)は、▲79歩が打てるように歩を切りに行った手だったのだ。

AbemaTVの解説の北島七段は、「▲8九飛車打は天才の一手でしたね」と言ったけど、大石七段も見落としていたらしい。投了後の第一声が、「(△8九飛車打では)△3七桂成でしたか」だったから。飛車交換のできない後手は△2八飛車成(76手目)、藤井六段はさらに▲2九歩打(77手目)、△1九竜(78手目)と進んでは、先手の玉が見えにくくなった。まだ後手が優勢を維持しているけど、勝つまでは大変らしい。

この記事を書き続ける気力体力が尽きかけてきたので、印象に残った手を列挙しておく。

▲4八歩打(99手目)。局後のインタビューで藤井六段は、「▲4八歩打(99手目)で良くなったかなと思いました。」と語っていた。

▲2八金打(109手目)。この手を見て、AbemaTVの解説の北島七段、カトリーヌ女流がそろって「ここで!」と大きな声をあげたのが面白かった。「1分将棋でこの手を指されたら混乱しますよね」とカトリーヌ女流。大石七段の闘志をくじく激辛の一手だった。

▲6二竜(125手目)を見て大石七段は脱ぎ捨てていたスーツの上着を身につけた。それは投了の準備のように見えた。




 

羽生竜王、佐藤名人に勝って1400勝達成

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 4月13日(金)23時32分57秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  記録のためのメモ。

羽生竜王が第1局を制し、通算1400勝 将棋名人戦(朝日新聞DIGITAL,2018/04/ 12日21:14)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4D4Q0NL4DUCVL017.html?_requesturl=articles%2FASL4D4Q0NL4DUCVL017.html&rm=416

(引用開始)

東京都文京区のホテル椿山荘東京で指し継がれていた第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局は12日午後8時22分、挑戦者の羽生善治竜王(47)が佐藤天彦名人(30)に97手で勝ち、タイトル奪取に向けて好スタートを切った。

羽生竜王はこの勝利で、通算1400勝を達成した。将棋界では故大山康晴十五世名人に次ぐ史上2人目の達成で、47歳6カ月での達成は大山名人の67歳1カ月を抜いて最速・最年少記録となる。

(引用終わり)

正直に言って、藤井聡太六段の将棋にしか興味がない私だけど、羽生さんの1400勝達成はすごいことだと思う。

毎年40勝ずつあげても35年間かかるんだから、そのすごさがわかる。

ちなみに2017年度、40勝以上あげた棋士は4名しかいないんだからね。(藤井聡太六段:61勝,大橋四段:46勝,豊島八段:44勝,永瀬七段42勝,by日本将棋連盟勝数ランキングhttps://www.shogi.or.jp/game/record/archives/2017_ranking.html)。

羽生善治竜王は1980年9月生まれ、1985年12月に15歳でプロデビュー(中学3年生でプロ棋士)。33年間という短期間で1400勝を達成したわけだけど、この記録は少なくとも今後30年間は破られないだろう(可能性があるのは、われらが藤井聡太六段ぐらい(笑))。

名人戦第一局は、序盤戦からいきなり大乱戦に突入するという大激戦の名局だった(今後定跡になると思う。)。棋譜は以下で見ることができる。

2018-04-11 名人戦羽生善治 竜王 vs. 佐藤天彦 名人 第76期名人戦七番勝負第1局
https://shogidb2.com/games/38945a9acc1e979cea546e6c0ba50ead72efdd71

私はこの一局は、羽生竜王が「自分が先手番だったらこれでいこう」とあらかじめ作戦を練っていたと思う。佐藤名人は横歩取りを得意戦法としているから、横歩取りになることは十分想定できるはず。

羽生竜王の21手目▲2六飛車で、一挙に乱戦に突入したわけだけど、羽生竜王はこの▲2六飛車から30手目の△7八馬までは研究済だったと思う。

以下は長文なので興味のある方のみ読んでください(笑)。

以下、引用は名人戦棋譜速報:第76期七番勝負第1局
http://member.meijinsen.jp/pay/kif/meijinsen/2018/04/11/M7/10032.html
からの引用。

羽生竜王の▲2六飛車(21手目)は「11時1分の着手。▲2六飛までの消費時間は、▲羽生1時間2分、△佐藤45分。

「あれ、大丈夫なの」と阿久津八段。△8八角成▲同銀△4四角で△8八角成を狙う筋があるからだ。居玉なら▲2八飛で受かるが、中住まいだと飛車を引いても意味がない。△4四角に▲2一飛成は△8八角成から突破されてまずいので、▲2四飛が検討されている。以下△8八角成は▲8四飛と飛車を取って先手よしなので、△2三歩▲4四飛△同歩でどうか。」

11時46分、45分の考慮で佐藤名人は△8八角成り(22手目)。▲同銀(23手目)、△4四角(24手目)。

「飛車取りと△8八角成の両狙い。▲2一飛成は△8八角成▲同金△同飛成で先手が悪いので、▲2四飛が予想されている。11時56分、羽生は棋譜を手に取る。佐藤はうずくまっている。控室では検討が始まった。▲2四飛の一手と思われていたが、激しく▲2一飛成△8八角成▲9五角と踏み込む手もあるようだ。角を取らずに▲9五角は第74期順位戦C級2組▲阿部光六段-△遠山五段(段位は当時)戦を応用した手筋で、以下△8五飛には▲7七桂から飛車を追い、△9五飛なら▲8八金で先手は竜を主張する(段位は当時)。
「羽生竜王のイメージは▲2四飛です。▲2一飛成といったら、かなり自信あると思いますよ。たぶん、このまま昼食休憩に入るでしょうね」(阿久津八段)
「羽生さんの性格は飛車を成りますよ。飛車浮きは普通だもん」(森けい九段)」

阿久津八段の「▲2一飛成といったら、(羽生竜王は)かなり自信あると思いますよ。」という発言に注意。昼食休憩後、少しして羽生竜王は▲2一飛車成り(25手目)。

「「おお」と検討陣。大決戦だ。もう後戻りはできない。佐藤は棋譜を手に取る。「華々しい」と阿久津八段と大石七段が声をそろえる。」

△8八角成り(26手目)、▲9五角(27手目、飛車取り)、△8九馬(28手目)、▲8四角(29手目)、△7八馬(30手目)。「▲8四角△7八馬まで変化の余地がない。先手が手番を生かしてどう迫るか。▲2四桂で金が取れるものの、△4一金が粘り強いので難しい。以下▲3二桂成は△同銀が竜取りの先手になる。」

羽生竜王は35分の考慮で▲8二歩(31手目)と手裏剣を放った。△8二同銀には▲7四桂が王手銀取り。

「佐藤名人は△8三歩(32手目)と角の態度を尋ねた。▲7五角なら△8二銀で、今度は▲7四桂がない。

「▲8一歩成△8四歩と角を渡すのは、△4六桂▲同歩△6九角を狙われるので先手は怖いですね」(大石七段)」

羽生竜王は▲8一歩成り(33手目。)「「ええー。すごい」(戸辺七段)」

「控室に千田翔太六段が来訪。控室では「まだまだ長いと思いますよ。お互いに、一気に攻めようとすると、カウンターをくらって一発で倒れかねません」という意見も出ている。まだ形勢には言及されていない。」

16時30分ごろ、佐藤の考慮は1時間を超えた。

「△8四歩▲7一と△同金は当然なので、そのあとを読んでいるのでしょう。以下▲2四桂は△4六桂(▲同歩は△6九角から詰み)から寄せられてしまいます。なので、▲4八玉と早逃げしてどうかです。▲4八玉では先手自信ないように思いますが、後手がどう指したらよいかは難しいですね。一直線の寄せ合いというよりは、ねじり合いの終盤になるかもしれません」(大石七段)」

検討室の予想通り、△8四歩(34手目)、▲7一と(35手目)、△同金(36手目)と進んだ(午後5時頃)。

「▲4八玉の早逃げに加えて、▲4一銀も考えられる。▲3二竜からの詰めろなので、後手は△4二金打と受ける。以下▲3二銀成△同金としてから、▲4八玉と自陣に手を戻したほうが金銀交換して先手の得になっているかもしれない。」

17時36分、41分の考慮で羽生竜王は▲4八玉(37手目)と自陣に手を入れる。

佐藤名人は1時間の考慮の後、18時30分、封じ手の意思表示をした。この段階でエルモの評価値は-92、ソフトは若干後手有利と判断しているけど誤差の範囲。こんな乱戦になっても互角というのは、さすが名人戦という他はない(笑)。

封じ手は△3八歩(38手目)。

「△3八歩は難しい手です。△1二角や△6七馬など直接的な手から考えやすいので、羽生竜王の読みの本線になかったと思います。▲3八同銀か▲3八同玉か悩ましいですね。佐藤名人は利かしと判断していますが、銀で取れば美濃の形ができるし、玉で取れば馬から遠ざかることができるので、後手のマイナスになる可能性もあります(阿久津八段)」

以下激戦が続いて、後手佐藤名人の62手目は△5三同馬、先手玉に詰めろがかかった。「現局面で▲4八銀の粘りは、△6八角と食いつくのがよいようだ。」

17時31分、羽生竜王の着手は▲4八銀(63手目)。これが妙手だった。

「検討陣の見解が変わった。▲4八銀の変化を調べてみると、簡単ではないという。△5九金▲同玉△6八金▲4九玉△5八金の追い込みが見えるものの、先手玉は1八まで逃げて詰まないので、後手が負けそう。金を渡すと▲6二金からの詰み筋が発生するからだ。ならば△6八角はどうか。しかし、▲5七銀△同角成▲4八角と受ければ、先手玉はまだ耐久力があるとのこと。」

「▲6二銀△4二玉▲5三銀成から▲5五飛の筋で馬を抜くのは、後手玉を安全にしてしまうんですね。なので、嫌みを残したまま▲4八銀と受けたほうが、後手は渡す駒に気を使うので攻めにくいようです(阿久津八段)」

97手までで先手勝ち。終局時刻は20時22分。消費時間は、▲羽生8時間24分、△佐藤8時間59分。

以下、羽生竜王の記者会見をコピペ。

――お疲れさまでした。通算1400勝を達成された感想をお願いいたします。

羽生 対局中に意識することはなかったですが、昨年の終わりぐらいから近づいてきていたので、ひとつの目標としてやってきました。今日達成できてよかったです。

――節目はどんなときに意識していますか。

羽生 公式戦だけで2000局は対局しているので、通算成績を意識することはほとんどないです。ただ、100勝ごとの区切りは目標として意識します。

――大山十五世名人の1433勝(歴代1位)の記録は意識されますか。

羽生 今日1400勝を達成することができたので、次は大山先生の記録に向かって挑戦していくという気持ちです。ただ、先の話ですので、一歩ずつ進んでいけたらなと思います。

――大山先生の印象を聞かせてください。

羽生 私は晩年に10局ほど教わったんですが、非常に懐が深く、毎局工夫しているのがすごいところだと思いました。

――若いころの100勝と最近の100勝、違いはありますか。

羽生 1300勝のところはあまり記憶に残っていないんですが、1個ずつ上がっていくのは大変だなと思います。進めば進むほど、その道のりは厳しくなっていくものなのかなと思います。

――名人戦は2年ぶりです。第1局を終えて、持ち時間9時間の2日制の印象はいかがですか。

羽生 9時間だと夕食の休みがありますし、そういう意味ではじっくり考えることができます。2年ぶりだったので、試行錯誤でペースを考えながらやっていました。

――名人を獲得すれば、タイトル獲得100期の記録です。

羽生 大きな記録ですので、前向きに向かっていけたらいいなと思います。ただ、名人戦は始まったばかりですので、これからという気持ちです。

――以前、羽生竜王から「将棋がだいぶ変わってきた」という発言がありました。

羽生 戦術的な変化はかなり、ここ1、2年で大きく変わっています。今日の将棋も1日目午後からかなり激しくなり、ずっとテンションを保っていかないといけなくて、そういう将棋が増えているように思います。

――中継をご覧の方々にメッセージをお願いいたします。

羽生 見ていただき、ありがとうございます。最近はさまざまな対局が中継されているということで、棋士にとってありがたく感じます。引き続き、タイミングがあったときは観ていただけるとうれしいです。


 

井上慶太九段、藤井聡太六段に快勝

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 4月 9日(月)00時34分19秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  藤井六段、井上九段に敗れる 連勝16で止まる(毎日新聞,2018/03/28  18:12分)
https://mainichi.jp/articles/20180329/k00/00m/040/031000c

(引用開始)

将棋の最年少棋士、藤井聡太六段(15)は28日、大阪市福島区の関西将棋会館であった第68期王将戦1次予選3回戦で井上慶太九段(54)に敗れ、継続中だった連勝は16でストップした。中学生最後の対局となり、全部門1位を確定させている今年度の最終成績は73対局で61勝12敗、勝率8割3分6厘。連勝数は29。デビュー戦以来の通算成績は71勝12敗となった。

将棋は矢倉戦になり、終盤の攻め合いを井上九段が137手で制した。藤井六段が50代以上の棋士に負けたのは初めて。

(引用終わり)

いやー驚きました。私は100%藤井聡太六段の勝利を確信していたのですが、真逆の結果になりました(笑)。

でも以下の記事を読んで納得しました。井上九段は周到な準備をして対局に臨んだのでありました。ベテランの一発を侮ってはいけません(笑)。

藤井六段15歳に勝って「頭が真っ白になった」 54歳井上九段の告白【全文公開】(週刊文春オンライン,2018/04/05 5:00)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180405-10000116-bunshuns-soci

(引用開始)

「いやもうグッタリ疲れました。集中していたんでしょうね。本当はいつもそのくらい集中して指さないとアカンのですけど(笑)」

と柔和な表情で語るのは将棋の井上慶太九段(54)。

3月28日に行われた王将戦一次予選で、井上九段は16連勝中の藤井聡太六段(15)に勝利した。藤井六段にとっては、50代以上の棋士に喫した初めての敗北だった。

井上九段が振り返る。

「藤井君と杉本昌隆七段の師弟対決(3月8日)が話題になりましたが、その勝者と自分が次に当たることが決まっていたんです。杉本さんには申し訳ないけど、正直藤井君に勝って欲しかった。あれだけ騒がれている天才と盤を挟んでみたいというのは、棋士として自然な気持ちです」

藤井六段は2日に発表された2017年度の将棋大賞において、対局数、勝数、勝率、連勝数の4部門でトップ。特別賞と新人賞も受賞。称賛の言葉も見当たらないほどの勝ちっぷりだ。

一方の井上九段は実力派のベテラン。名人挑戦権を争う「順位戦」では最上位のA級にかつて3期在籍。棋戦優勝も2回。将棋の盛んな街、兵庫・加古川市に居を構え、菅井竜也王位(25)など3人の若手強豪を育てた名伯楽でもある。

しかし、54歳という年齢はさすがに棋士としては盛りを過ぎている。本人も、藤井六段との対局に際しては「恥ずかしくない将棋を指せれば、という気持ちだった」と心境を明かす。

ところが大方の予想に反し、勝負は井上有利で進んだ。井上九段の作戦が功を奏したのだ。

「最新の戦法ではなく、あえて20年くらい前の将棋をぶつけてみました。藤井君はあまり経験のない形だったと思います。持ち時間が3時間の対局にも関わらず、2度も40分の長考をしましたから。私としては中盤まではまずまず指せているなと思っていました」

だが、将棋は「少し優勢」という局面から正確に指し続け、勝ち切ることが非常に難しいゲーム。藤井六段は「5五桂」「4七と」と厳しい手を連発、猛追する。

最後の勝負のアヤは「2分間の考慮時間」にあった。

「こちらが攻めた時、藤井君の玉が左に寄ったんです。一目危ないですが、成立すれば非常に大きい手。藤井君は2分残っていた考慮時間から1分使ってその手を指した。『危ないけど大丈夫』と読んだのでしょう。持ち時間がなかったら別の安全な手を指したと思う。なまじ時間があったからリスクのある手の成否を読んで、指したんです。たった1分で読めるのは明らかに彼の強さ。しかし、実際はこちらに3四桂という決め手がありました。

“勝ちになった!”と分かった瞬間頭が真っ白になりました。これを逃すわけにはいかない、そう思うともう一手も読めないような精神状態に追い込まれました。この年になってあんなに緊張するとはねえ(苦笑)」

“連勝ストッパー”となった井上九段。対局後、携帯に祝福の留守電やメールが50件以上届いたという。

「嬉しかったですねえ。(日本将棋連盟の)佐藤康光会長からも『お見事でした』と直接お褒めの言葉がありました(笑)。

歳を取って正直、上を見るのではなく現状維持でいいと考えている部分もあった。でもやはり将棋はヘトヘトになるまで考えて指さないと駄目なんですね。藤井君からいい刺激をもらいました」

天才少年が席巻する将棋界に、おじさんの逆襲の狼煙(のろし)が上がった!

(引用終わり)


 

9月まではダイジョーブ!

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 4月 8日(日)22時19分33秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  この日記を読んでくださっている片手の指でも余る皆様、一ヵ月のご無沙汰です。

(50年前には、「1週間のご無沙汰でございます。司会の玉置宏でございます」という毎週日曜日放映の歌番組がありました(笑))

3月は仕事をしておりました。

ギャラはローン2ヶ月分。

30年以上前は200万円の仕事が40万円だよ!泣ける―。

おかげで、1週間に2日も徹夜しておりました。

でもこれで、娘に借りた100万円とあわせて9月までのローンはOKであります。

取りあえずご報告まで(笑)。

 

棋士(将棋)の対局料収入

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 3月16日(金)03時24分50秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  例によってこんなことしている場合じゃないんだけど、記録のためのメモ。

3月15日(木)のテレビ朝日のスクランブル第2部(12:50-14:00)では、藤井聡太六段の4部門(最多対局、最多勝、勝率、最多連勝)独占確定を受けて、杉本昌隆七段の「師匠が語る”天才の覚醒”」(録画)、と田中寅彦九段の生出演による「藤井聡太六段の凄さ」を放送した。

杉本昌隆七段が語った「天才を覚醒させた」一局とは、2017年12月24日に行われた深浦康市九段との叡王戦本戦。藤井聡太四段が終盤、時間がなくなって寄せまちがえて、大逆転負けを喫した一局。杉本七段によれば、「この敗戦で感じるものがあったのだろう。安定性が増した。160キロの剛速球が投げれるピッチャーが、変化球やコントロールで勝負するようになった。」という。

私もAbemaTVの中継をみていたけど、こんなに悔しがる藤井四段を見たのは初めてだった。中学3年生らしくて好感をもったことを告白する(笑)。脇息に倒れこむ藤井四段を下記で見ることができる。

勝敗の分かれ目。藤井聡太四段、優勢のはずだったが・・!?A級棋士 深浦康市九段の胆力が凄い!【Shogi】 第3期叡王戦 本戦 深浦康市九段 vs 藤井聡太四段
https://www.youtube.com/watch?v=LUMkn07EWK8

田中寅彦九段の話しの収穫は、棋士の基本給(各月)を教えてくれたこと。基本給(最低保証)は以下の通り。C級2組だと、年収180万円は最低あって、これに対局料を加えると年収300万円~400万円が平均ということだろう。

A級 約65万円

B級1組 約50万円

B級2組 約30万円

C級1組 約20万円

C級2組 約15万円

藤井聡太六段は、朝日杯将棋オープン戦優勝賞金750万円を加えると、2017年度の対局料収入は1400万円ぐらいあるのではなかろうか。対局料収入でトップ10に入るかどうか、将棋連盟の発表が楽しみ(笑)。

4部門独占、藤井六段「一局一局の積み重ね」(YOMIURI ONLINE,2018/03/13 23:53)
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20180313-OYT1T50116.html

「日本将棋連盟は13日、藤井聡太六段(15)による2018年の将棋大賞の記録4部門(最多対局、最多勝、勝率1位、最多連勝)独占が確定した、と発表した。

同賞の記録4部門独占は、過去4回達成した羽生善治竜王(47)以来2人目で史上最年少。実質デビュー年度では初めて。

1974年制定の将棋大賞は、受賞年の前年度の優秀棋士を表彰する。藤井六段の2017年度の成績は13日現在、70対局59勝11敗、勝率8割4分3厘で連勝は29。藤井六段のデビューは16年12月だが、将棋界の慣例として1年間フル活動した17年度を実質デビュー年度として扱う。藤井六段は「一局一局の積み重ねがこのような結果として表れたことをうれしく思います」とのコメントを発表した。」
 

渡辺明棋王のスランプ脱出を祈る

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 3月 7日(水)03時15分10秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  記録のためのメモ

3月2日に行われたA級一斉対局の結果、順位戦初の6者プレーオフが決まったが、私にとっては、渡辺明棋王のA級陥落の方がショックだった。

いくら調子が悪いといっても渡辺明棋王は「スーパーA級」であって、B1への陥落は夢にも思わなかったから。

最終局は対三浦九段戦で、この対局に勝った三浦九段は5勝5敗となりA級に踏みとどまった。因縁の三浦九段に敗れたことで、渡辺明棋王の悪運も底打ちしたと思いたい。

「三浦九段冤罪事件」については、下記参照。

虚砲「文春砲」に対する怯えが生んだ三浦九段スマホ冤罪事件(byマーキー,2017/01/23)
http://8156.teacup.com/masakioya/bbs/467

渡辺明棋王、A級から降級決定 将棋界初の「永世竜王」(by村上耕司,朝日新聞デジタル,2018.03.03 00:44)
https://www.asahi.com/articles/ASL325JSXL32UCLV012.html?iref=recob

(引用開始)

(3月)2日の第76期将棋名人戦・A級順位戦の最終局で、「永世竜王」「永世棋王」の二つの永世称号資格を持ち、A級在位連続8期の渡辺明棋王(33)が、B級1組に降級することが決まった。(略)

渡辺棋王は「白星が先行しなかったので、ずっと苦しい戦いでした。他棋戦も含めて内容が悪かったので、順位戦でもそういう結果になってしまったのかなと思います」と話した。

(引用終わり)

「渡辺明ブログ」より、引用する(渡辺棋王、長文の引用お赦しくださいませ)。渡辺明棋王自身は現在の状態を、かなり深刻にとらえていることがわかる。チェスではコーチがついているけど、将棋ではそうしたシステムはない。「こんな時、将棋にもコーチがいれば、とは思いますが、自分で考えて何とかするしかないんですよね。」はその辺の事情を指している。

A級順位戦最終局、三浦九段戦(by渡辺明,2018/03/03)
https://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/51c9d2338e99440ebb753f9d64864a20

(引用開始)

A級は8期目で、落ちる心配は毎年していたものの、なんだかんだ勝ち越せていたので、本気で心配したのは年明けあたりからでした。昨日は感想戦が始まって10分くらいしたら記者の方々が入って来たので落ちたんだと思いました。(略)

竜王戦のあとに来年は巻き返したい、と言ったもののさらに悪化してる印象で、打つ手が無くなってきた、という感じです。この負けっぷりが一過性なのか、はっきり力が落ち始めてるのかはこの1~2年ではっきりするんでしょう。前者なのを祈りつつ、打つ手が無い中で模索したいとは思いますが、白星が集まらないことには何が今の自分に合ってる(戦法、取り組み方)のかも分かりません。負けては変えて、負けては変えて、で元に戻る、という負の連鎖が今の状態です。こんな時、将棋にもコーチがいれば、とは思いますが、自分で考えて何とかするしかないんですよね。まとまりがない終わり方ですがこれで。

(引用終わり)
 

羽生結弦が金メダルを取って、藤井聡太が六段になった日

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 2月19日(月)12時41分46秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  2018年2月17日(土)は私にとっても、忘れられない日となった。羽生結弦が平昌オリンピック・フィギュアスケート男子で金メダルを獲得し、藤井聡太五段が全棋士参加の棋戦初優勝で六段に昇段した日だからだ。

世界よ、これが羽生結弦だ。金メダル決めた「魂の4分半」(by吉川慧,huffingtonpost,2018/02/17)
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/17/yuzuru-movie_a_23364087/

「平昌オリンピック・フィギュアスケート男子で、羽生結弦選手が金メダルを獲得し、2014年のソチ五輪に続く2大会連続の金メダル。男子フィギュアとしては66年ぶりの快挙。」

将棋 藤井聡太五段 棋戦初優勝 六段昇段(NHK NEWS WEB,2018/02/17 19:04)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180217/k10011333201000.html

「中学生の将棋棋士、藤井聡太五段が17日、羽生善治二冠らトップ棋士2人を連破して、トーナメント戦で初優勝しました。藤井さんは同時に中学生として初の六段になり、60年以上更新されていなかった棋戦の優勝と六段昇段の最年少記録を塗り替えました。」

この日は朝8時半から、AbemaTVにかかりきりだった(ニコニコ動画は10時から)。

準決勝は、羽生竜王vs藤井聡太五段の対局。振り駒の結果先手藤井聡太五段、後手羽生竜王となった。戦形は先手腰掛銀、後手雁木となった。

羽生竜王が若干有利(といっても“電王ぽんぽこ”でも100点ぐらいの差)のまま推移したが、局勢が大きく動くきっかけとなったのは後手△7五歩(62手目)。ここで藤井五段は10分近くの長考(持ち時間40分の4分の1の消費時間)で、▲6六銀(63手目)。これは、75手目の先手▲5五銀左(75手目)のぶっつけまでを読んだ一手だった。これに対して後手は△8八歩打(76手目)と手筋の反撃。先手同金、同玉、何でとっても味が悪いが、先手は決断の▲8八同金(77手目)。ここで先手は持ち時間を使い果たして1分将棋に突入した。

後手は読み筋通り(と思う)5五銀(78手目)と先手の銀を取る。先手は当然▲5五同銀と思ったが、藤井五段はノータイムで▲4三歩打(79手目)と王手、これが妙手だった。△4三同金右は▲6三角打(飛車取り)が嫌み。△4三同玉は先手が▲5五銀と銀を取り返した後に▲4四歩が残る。

結局後手は△4三同金左と取ったが、将棋ソフトによれば正着だったらしい(羽生竜王は局後の感想で△4三同金左から数手でミスをしたのではないかと述べていたけど。)。本当の疑問手は後手の△9九銀打(82手目)で、これに対して藤井五段が指した▲9八金(83手目)が妙手だった(通常は▲7八金と寄るところなので私も驚いた。)。9九の銀を質駒にして後手の指し手に制約を加えている。以下、藤井五段が優勢のまま勝利をおさめた。

局後、藤井五段は「ほどよい緊張感の中で指すことができました。難しい将棋で、最後の最後までわかりませんでしたが、最後まで全力を尽くしたことが奏功しました」と振り返りました。そのうえで、羽生二冠に勝ったことについて「自分が将棋を始めたころから大きな存在、憧れで、対局するのは夢でしたし、そこで勝利を挙げることができ、うれしく思います」と話し、決勝に向けて「大きな勝負になるが、自分の力を尽くしたい」と意気込みを語った。

2018-02-17 朝日杯将棋オープン戦藤井聡太 五段 vs. 羽生善治 竜王 第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝
https://shogidb2.com/games/a0a1cd1539b437f3c5eacdcc57ea5420a1f7b98c

羽生善治竜王 藤井聡太五段 朝日杯準決勝ハイライト(by元奨励会員アユム)
https://www.youtube.com/watch?v=ujdRHoCvye4

羽生善治竜王 vs 藤井聡太五段 『初手から振り返り』【朝日杯将棋オープン戦 準決勝】
https://www.youtube.com/watch?v=UXJ3a_vTpYU

将棋 藤井聡太五段 羽生善治二冠を破り決勝へ(NHK NEWS WEB,2018/02/17 14:14)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180217/k10011332991000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002

藤井聡太五段は、午後2時半からの広瀬八段との決勝戦にも快勝して(シロート目には、終盤広瀬八段の勝負手△3七角打(86手目)が飛んできた時はヤバっと思ったけど)、全棋士参加の棋戦優勝で六段昇段を決めた。凄いとしか言いようがない(笑)。

16歳のタイトル獲得も十分あると思う(ファンなら皆そう思ってるだろうけど(笑))。

2018-02-17 朝日杯将棋オープン戦藤井聡太 五段 vs. 広瀬章人 八段 第11回朝日杯将棋オープン戦決勝
https://shogidb2.com/games/b517fc6905098f422c6d6bf3fcf4a61e3454fec3

広瀬章人八段対藤井聡太五段 朝日杯決勝ハイライト(by元奨励会員アユム)
https://www.youtube.com/watch?v=YGWqh8AoXxs
 

藤井聡太五段が新人王戦で放った妙手▲5二金左には感動した。

 投稿者:マーキー  投稿日:2018年 2月17日(土)05時50分42秒 182-166-90-143f1.shg1.eonet.ne.jp
返信・引用
  タイトルが植草甚一先生っぽくてすいません(笑)。

将棋の藤井聡太五段(15)は14日、大阪市の関西将棋会館でおこなわれた第49期新人王戦(しんぶん赤旗主催)で古森裕太四段(22)を破って初戦を飾り、最年少新人王へ好発進を遂げた。次戦は八代弥六段対西山朋佳奨励会三段戦の勝者と対戦する。

藤井五段 初戦飾る 将棋新人王戦「前期より上を」(しんぶん赤旗,2018/02/15)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-15/2018021514_01_1.html

時間のない人は以下をクリックしてほしい。プロの将棋さしが皆驚いて感動した手なのだから。

藤井聡太五段の一手に各棋士が驚き【将棋】
https://www.youtube.com/watch?v=zfXSPly-grM

以下、時間のある方だけ読んで下さい。藤井五段の驚愕の一手が出るまでの指し手を順にたどるので、下記をクリックして駒の動きを見ながら読むのがおすすめ(笑)。

2018-02-14 新人王戦藤井聡太 五段 vs. 古森悠太 四段 第49期新人王戦トーナメント戦
https://shogidb2.com/games/f7bee9d626ab2367f02a5f87d85010a36a231c4c

振り駒の結果、先手藤井聡太五段、後手古森悠太四段と決まった。藤井五段の初手は▲2六歩、対して後手小森四段は△3四歩。小森四段は振り飛車一本で三段リーグを勝ち抜いた振り飛車の使い手。そこで、藤井五段は▲7六歩(3手目)と「今日も振り飛車ですか?」と相手の態度を訊いたのに対し、小森四段は△4二飛(4手目)と角換わり四間飛車を明示。先手居飛車、後手振り飛車の対抗形となった。

以下定跡形の進行となったが、後手の△3二金(20手目)を見て、藤井五段は20分の「長考」(持ち時間3時間だから、順位戦の40分に相当)。▲2四歩(21手目)と飛車先の歩を切りにいった(△3二金のため、△2四同歩、▲2四同飛に対して、後手は△2二飛車とぶつけることができない。)。△同歩(22手目)、▲同飛車(23手目)、△2二銀(24手目)、先手▲2八飛車(25手目)と戻ったのに対し、後手は△4一飛車(26手目)と形を整えて、共に角と歩を持ち合うことになった。

普通はここで長考するところだが、藤井五段は短考で▲3七桂馬(27手目)とはねた。21手目の▲2四歩とつく前に、今日は▲3七桂馬と決めていたのだろう。ひとめ、後手からの△3五歩、▲3五同歩、△3六歩の桂取りが見える。それを防いで△3五歩に対して▲2六飛車と上がって△3六歩に備えると、△3六歩、▲同飛車の瞬間、後手からの△2七角打(飛車、金両取り)を食らって先手負け。藤井五段がそんな初歩的なミスを犯すはずがなく、後手△3五歩に対しては▲3五同歩、△3六歩(桂取り)、▲3四歩(先手も同じく桂取り)、△3七歩成り(桂馬を取って飛車取り)、▲3三歩成り(桂馬を取って金取り)、△2八と、▲3二と、と進む。後手は飛車を取り、先手は金を取って駒損ながらも、▲3二と、が後手の飛車と銀の両方にあたっているのが大きい。こうなれば先手優勢。

先手の▲3七桂馬を見て、後手の小森四段は昼食休憩(40分)を含む1時間5分の長考(全持ち時間の3分の1を消費)で△3五歩(28手目)を決行した。▲3五同歩(29手目)、△3六歩(30手目)、▲3四歩(31手目)、△3七歩成り(32手目)、▲3三歩成り(33手目)、△3三同銀(34手目)、▲3七同銀(35手目)で一段落。手番は後手に回った。

ここで、小森四段は△2七歩(36手目)と飛車の頭を叩いた。1時間を超える長考で、この手とそれに続く5手ぐらいを読んでいたはず。▲2七同飛車は△3五桂馬(飛車取り、飛車が逃げれば△4七桂成るで銀取りの先手)があるので、先手の飛車は逃げる一手。ここで、藤井五段は30分と本局で一番の長考。選んだ手は▲3八飛車(37手目)、「▲4六銀とすれば、飛車先が後手の3三銀をにらんで絶好になるので、攻撃的な逃げ方」と解説の飯島七段。

これに対して、小森四段は△2九角(38手目)と飛車取りに打ち込む。先手は▲4八飛車(39手目)と逃げる一手。ここで小森四段の指がしなって△2八歩成り(40手目)。同飛車は、△4七角成りで馬を作りながら銀取り。同銀は△3六桂馬で飛車と銀の両取り。飛車が逃げれば、△2八桂成る、▲2八同飛車、△4七角成る、で後手大成功。1時間を超える長考で小森四段はここまで読んでいたと私は考える。

次の藤井五段の手が注目されたが、何と▲2八同銀(41手目)! 後手は当然、△3六桂馬(42手目)の飛車、銀両取り。藤井五段大ピンチと思った次の瞬間、藤井五段がノータイムで指した手は飛車取りを無視して▲5二金左(43手目)! △4八桂成るで飛車は取られるけど、▲同金寄るで後手の△2九角は動けず、次の▲3九金で取られる運命にある。角を先手が取ると、飛車と角の交換で、先手は桂得になる。後手は歩切れで、飛車一枚では手を作れないし、先手からは▲9五歩、△9五同歩、▲9三歩、△9三同香、▲9四歩、△9四同香、▲8六桂馬、という初歩的な手筋の端攻めがある。

ここで勝負の大勢が決まったのだった(あーしんど)。

ここまで読んで下さった方に心から感謝します(笑)。

それにしても、藤井五段には受けの妙手が多い。

一方、今日対局する羽生竜王には攻めの妙手が多い。

今日の羽生竜王vs藤井五段の対局を観るが楽しみであります(笑)。

 

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